これはとんでもないことで、下手をするとeスポーツどころかオンラインゲームなんてできなくなってしまうかもしれない。
今、世間を騒がせているのはALGS(Apex Legends Global Series)で起きたチート付与事件だ。
真相がはっきりするまであまり軽率なことは言えない。しかし不安を煽るわけではないのだが、注意するにこしたことはない。このことから起こり得る事態を予想し、あらかじめ出来る対策はしておきたいところである。
Apex Legendsをアンインストールすべきか?
これについては結論は出ていないが、こんなことができると分かった以上、プレイするのは危険なのは確か。事態が沈静化するまでアンインストールすることも視野に入れなければならない。
ただし、原因がApexにあるのか、チート対策プログラム(Easy Anti-Cheat)にあるのか、それとも他のなにかにあるのかすら分かってないため、アンインストールしても無駄かもしれないという懸念は残る。
犯人とされる2人のうちの一人、Destroyer2009はRCEエクスプロイトを使用していると主張していることが判明したのだが、ハッカーの言う事なんて信用に値しない。
どうするかは各自の判断だが、アンインストールしたところでプレイヤーのアカウントが消されるわけではない。収束してから再インストールすれば復帰できるわけだ。
対して勝手にチート付与などされたら最悪の場合、アカウントBANもありうる。現状、リスクを考えると一旦アンインストールすることをおすすめせざるを得ない。
一般人なら安全か?
今回の事件、大きな大会、有名な選手を狙い、さらに犯人が名乗り出ていることからして、犯人は自らの力量を示すという目的があったと推測できる。
ならば一般人なら安全か、というとそうとも言い切れない。
かつてチートを使った覚えがないのにアカウントBANされた、という人がいた。これはアカウント乗っ取りではないかと思っていたが、ひょっとするとこのチート付与チートの実験台にされていたのかもしれない。
誰がいつ、どのような理由で狙われるかまったく分からない。我々もまったく安心はできないということだ。
今後考えうること
もし侵入経路がEasy Anti-Cheatにあるとしたら、Apex Legendsだけの問題ではなくなる。同ソフトを使用している全ゲームが同様の被害にあう可能性があるということだ。
今回はチート付与されたということが判明したわけだが、事はそれだけにとどまらないかもしれない。
チートプログラムを勝手に動かせるとなると、個人情報を抜く、PCのデータを盗む、あるいは破壊する、PC乗っ取り、などなどできることはいくらでもあるのだ。
このチート付与のやり方が、今回のような愉快犯ではなくもっと悪質な者の手に渡ったら、そう考えると背筋が寒くなる。
原因がEasy Anti-Cheatにあるとはっきりしたわけではない。である以上、現状ではあらゆるオンライン対戦が危険にさらされていると言わざるを得ない。
原因究明、そして対策ができなければeスポーツ全体の存亡の危機である。
オンライン対戦が不能となれば、対戦ゲームはゲーセン時代にまで遡ることになるかもしれない。eスポーツ元年以前に逆戻りということだ。これまで関係者が努力してきたことが水泡に帰すかもしれない。
早急な原因究明、対策、そして厳罰を
EAはじめゲーム、チート対策プログラム開発者の皆様には早急な原因究明、対策をお願いしたい。
いや、これは国家を上げて調査、対策すべきだ。現状でも被害額は相当なものになりそうだが、今後さらに拡大するおそれがあるからだ。範囲もゲームだけにとどまらないかもしれないのだ。ぜひとも犯人を捕らえ、厳罰に処してほしい。
再発、被害拡大を防ぐためにも、それは絶対必要になるはずだ。